最近の趣味は、生きづらさの根っこが何かを勉強すること。心配されるかもしれませんが、私は至ってまじめです。
資本主義って何?なんでこんなにしんどいの?経済至上主義みたいなものを感じるこれって、なぜ居心地が悪いの?
マイナスの感情をぶつけて本を読み、ブログを書いています。そして最近は、資本主義を勉強する中で、こんなことを感じるようになりました。それは、
銀行ってほんとすごい。ほんとよくできたシステム。
だということ。前回、成長を求められ続けること・成長し続けることのしんどさを取り上げ、競争がなくならないことを書きました。競争を加速させているのは、実は銀行なのです。
全部銀行のせいだ
といってもいい。でも、それはなぜなんでしょうか?
銀行はよく知られているように、私たちがお金を預けたり、企業にお金を貸したりします。会社は、借りたお金でお店を出したり、商品を作り、人を雇うことができる。つまり、投資ができる。投資が成功してお金が儲かれば、会社は銀行に借りたお金を利子付きで返す。そうやって銀行は、お金をもっとたくさんの会社に貸すことができる。これが銀行がつくるエコシステム。
もし、この世に銀行がなかったら?
会社は誰からもお金を借りることができません。仕方がないから会社は儲けを節約してお金を貯めるほかない。お店を出したり、商品を作ったりするのはお金がかかります。それは、私たち一般人がローンを使わず貯金だけで家を買うようなもの。必要なお金を用意するには何十年もかかります。頑張ってお金を貯め終わったとしても、その間に他の会社が似たようなお店を出してしまっているかもしれませんし、顧客が求めるものも変わっているかもしれません。
新しいことを始めるのに貯金をするしかない世界。チャレンジ好きな人には物足りなく、消費者には変化が乏しい。でも、働き手である私たちが激しい競争にさらされることはありません。変化が緩慢な世界です。牧歌的な世界といってもいいかもしれない。
牧歌的な世界で働くのも幸せなのかもなぁ
そうですね、良いのかもしれません。一方、企業の競争がありませんから、イノベーションの恩恵を消費者が受けることはありません。その世界にはAppleやGoogle、Microsoftはないでしょうし、スマホだって存在しない。家を買うのに数十年かかる。家電が壊れても修理には物凄く時間がかかる。いや、それ以前にネットも繋がらないかもしれない。
つまり銀行がなくて競争がない世界って、消費者にはめっちゃ不便な世界なんですけどね。