kaitoの日記

自分らしく行こう!

『私の居場所が見つからない。』が、めっちゃいい本だった。

『私の居場所が見つからない。』を読みました。本当に素晴らしい本だったので、今日はブログに感想を書いていこうと思います。

この本は、私たち現代人を悩ませる「承認欲求」について、非常にパーソナルな言葉で説明された本です。

著者の川代さんが、自分の中にある、なにをやっても消えない承認欲求に真摯に向き合い、丁寧に言語化しています。ごまかしがなくリアリティがあるので、同じ苦しみをもつ私は、読んでいて心が浄化されるような気持ちになりました。

読み終わって感じたのは、「承認欲求」というのは、真面目に悩む人にとっては、もはや慢性的な精神疾患と同じなんだということ。心の病気というのは、手術して治すことも、飲み薬で治すこともできません。なるべく自分を客観視し、付き合い方を学んでいくことが、唯一の治療法。完治することは、多分ない。悲しいけどね。

HSP本・生きづらさ本が「あなたは悪くない」「そのままでいい」という紋切り型の認知療法しか提供できないのは、そういう理由何だろうなと。でもよ、「あなたは悪くない」と言われて簡単に治るほど、根は浅くねぇんだよ、と。

私がこの本の何に好感をいだくかって、嫌でダメで情けなくてコンプレックスの塊になっているのを、努力で克服するというのではなく、実体をちゃんと見つめて、言葉にして解釈をすすめていく著者のスタイルが、めっちゃいいなと思ったから。なんか救われるわ。

どんなに自己啓発本を読んでも、病んだ心は救われない。

生きづらさを救うのは、鍛錬や成功ではなくて、誰かが紡いだ、個人的な言葉や物語だと思います。

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まとめに替えて、著者の川代紗生さんのnoteへのリンクを貼っておきますね。

川代紗生(カワシロ・サキ)|note