kaitoの日記

自分らしく行こう!

承認欲との上手な付き合い方は、少子化が進むほど、切実な問題になっていく

私は一人っ子で、両親から溺愛されて育ちました。子どもができた今でさえ、うちの母は「私が一番願っているのはkaitoの幸せだからね」という溺愛っぷりです。もちろん、孫のことも大好きです。

私たちの世代は、親の愛情を一身にうけて育っています。親の世代だと5人兄弟、6人兄弟が普通です。私たちの世代は2~3人兄弟くらいでしょう。下の世代は、さらに少なくなります。

兄弟が多いほど親の愛情は分割されますから、私たちの世代は、親よりもずっと多くの愛情をたくさん受けて育っているといえます。人類史で最も、子どもがたくさんの愛情を受けて育つ時代になったのです。

裏を返すと、同時に私たちは、人類史上もっとも自己愛が強い世代とも言えます。「自分はチヤホヤされ、存在を承認されるべき存在だ」と皆が考えてます。

社会にでると、両親から受けた愛情を、両親以外から供給されることを求めます。たくさんの人からチヤホヤされたい。深く自分を愛してくれる誰かがほしい。などなど。

やっかいなのは、大切にされて育ったがゆえに、自己愛のベースラインが、デフォルトでめっちゃ高いことです。

私たちの世代がみんな「何者かになりたい」「夢中になれるものを見つけたい」と渇望してやまないのは、そのせいなのかもしれません。

少子化がすすみ、兄弟がすくなくなるにつれ、満たされない承認欲への対処に苦しむ人が、もっともっと増えていく時代になりそうです。

もちろん、私はそれでも娘に全力で愛情をそそぎます。でももしかしたら娘も、社会に出たら、承認欲が下げられずに苦しむのかもしれません。

承認欲との上手な付き合い方は、少子化が進むにしたがって、切実な問題になっていくのかもしれません。