kaitoの日記

自分らしく行こう!

読書メーターで感想の言語化を手伝ってもらうのが最近のブームです

読書メーター」という読書記録サービスがある。最近、この読書メーターの使い方を知って楽しくなってきた。アプリを入れて、少なくとも毎日1回は開いているとおもう。

読書メーターと似たサービスに「ブクログ」がある。どちらも同じ読書記録サービスだと思っていたのだが、「読書メーターはニッチな本でもレビューがのっている」「コミュニティ運営に力を入れている」と聞いて、ふーん、なるほど、じゃあ使ってみるかと思い立って使いはじめたのが2ヶ月くらい前。

読書メーターの何が面白いかというと、私の読書スタイル(特に小説)に合っているのだ。

たとえば最近「ハンチバック」という小説を読んだ。毒性がつよくて、読み終わっても感想が出てこなかった。何がこんなに引っかかっているんだろう?そう思いながら、読書メーターのレビューを読む。

読書メーターは本を登録すると、左スワイプですぐに他の人の感想を無限スクロールで次々読めるのがUI的に心地よい。また、感想がAmazonみたいに人気順で並んでおらず、点数化もされていない。それもいい。注目を集める感想が、良い感想とは限らない。ポロッとひとことだけの感想が、自分の胸に突き刺さったりする。

で、読書メーターのレビューを読んでいると、「それそれ!そうなんだよ!」とか「う~ん、俺はそうは思わんかったな~」といった感想に出会える。

小説を読んだあとに、他の人の感想を聞いて、自分の琴線を探っていくのが私の読書スタイル。自分ではできない言語化を、他の人に手伝ってもらう。読んで引っかかる小説があると、通勤途中や会社の昼休み中に、読書メーターの感想をみながら、「あぁ、おれってこういうところが嫌だったんだな」と徐々に感想がシャープになっていく。

ちなみにハンチバックの私の感想は「作者からの憎しみの視線がすごかったので、思わず睨み返してしまうような小説」だった。私は著者とおなじ障害者ではないし、この先も著者と同じシチュエーションには置かれることはないと思っている。自分ごとの延長として捉えられない立場から、突然石をなげられたので、こちらも同じく石を投げ返してしまいそうになった小説だった。人間というのは、つくづくわかり会えない動物だ。多様性の社会とは、このような現実を直視し続ける、しんどい社会なのだなと思った。

…とこんな感じで、読書メーターは最近のお気に入りである。

余談だが、全員がひとしくつながるTwitter(現X)のようなSNSでは、アテンションがつかないことにしんどみを感じるのだが、読書メーターのような専用SNSだと、すぐにいいねがついたり、似たような属性の人と繋がれるし、フォロワー数を気にせず緩くやれるのがよい。