はてなTOPから目についたブログに訪問。その後回遊して、とても共感する記事をみつけました。通院日記さんの、こちらの記事です。
ブラックジャックによろしく、新ブラックジャックによろしく - 通院日記
この記事では、ブラックジャックによろしくを読んでいて、とても考えさせられることがあった、という話をしています。
扱うテーマが重く 、「回復の見込みのない患者を社会のコストを払ってまで延命するか?」という話とか、「障害のある子供を育てるか?」という話があって、社会の負担によって生きている精神障害者の自分としては、とても考えさせられるものがあった
高齢化によって国の医療コストは膨らんでいて、その余裕のない金を割いてでも自分は生きる価値があるんだろうか?
多分その答えは、今後の自分の人生でずっと探していくことになるんだと思う
著者と比較すると、私は健全者にカテゴライズされる人間でしょう。立場は真逆です。ですが、私は共感するのです。
なぜなら私は「いつか自分も、社会に重荷になってしまうだろう」という漠然とした暗い未来感を抱えているからです。
そういう意味で、著者のブログに私は共感しますし、他人事とは思えない、むしろ別の世界線の自分だな、とさえ思います。
稼げない人間、健常者ではない人間にはコストを払う価値はない。私たちの多くが暗黙に同意するこの価値観は、ブーメランのように自分たちを苦しめています。
誰だっていつかは動けなくなり、社会のお荷物になります。全体最適として正しいのかもしれませんが、それは、いつか自分も必ず見捨てられる殺伐とした残酷な世界です。社会全体に余裕のない、弱きが切り捨てられる世界です。
この世界観からみんなで脱出するにはどうすればいいんでしょうかね。少なくとも私はこの思想が支える世界は、発展はするかもしれないけど、一方でみんなを不幸にするとおもっているので、みんなで自覚して脱出の一手を探るべきだ、という意見です。
…なんてことを、ブログを読みながら考えました。ブラックジャックによろしく、の該当エピソードは読んだことはありませんが、ぜひいつか読んでみたいと思います。