kaitoの日記

自分らしく行こう!

認知症の人は施設に入れず、社会のお荷物になってしまう社会がどうやら出来上がっているらしい

さて、今日は何を書こうかな。介護の調べ物でいくと、昨日みたNHKスペシャルの「終の住処はどこに」が、すごく面白かったし、ちょっと衝撃だった。深夜にみたのだが、見たあとに考え込んでしまって、2時間くらい眠れなかった。

個人的にショックだったのは、認知症の高齢者をとりまく環境が、思っている以上に厳しいということ。

番組で取り上げられていたのは、認知症で介護度1・2の方々を受け入れている介護施設が、ぜんぜんない現状だった。

なぜ受け入れ施設がないのか。施設は制度上、利用者の単価を上げることができない。介護度のステージごとに、介護報酬がいくつまで受け取れるかが制度できまってて、介護度1ならいくらまで、介護度3ならいくらまで、と決まっている。介護度1・2は介護報酬が安いのだ。

実際に手間がかからないのであれば問題ないのだが、実際はそうじゃない。認知症患者だと、妄想をもったり幻覚があったり徘徊したりして、めちゃくちゃ手間がかかる。手間がかかるのだが、介護度1・2なので、介護報酬が安い。すると施設の経営が圧迫される。職員数を増やそうにも増やせない。今いる職員に大きな負担としわ寄せがくる。辞められたら問題だから、施設は仕方なく、認知症の入居者を追い出す。これが、「認知症患者の受け入れ施設が、ぜんぜんない」という理由らしい。

私がショックを受けたのは、自分もいつか認知症になってしまうと思っているが、そうなると自分も施設から受け入れてもらえず、みんなから疎まれる老後になってしまうのでは、という未来が待ち受けているように思えたからだ。

認知症だと、健康なのはむしろ社会のお荷物。それならさっさと寝たきりの重度介護者になってしまったほうが、社会のためになる。それが、今の日本の介護保険制度の残酷なところだ。そんな制度設計、ぜったいミスってると思う。

今後、介護施設はどんどん経営が厳しくなる。すると、自然と1人あたりの単価をあげるために、重度介護者にシフトしていくだろう。一方、軽度・中度介護者はどこにも入れず、社会のお荷物にされる。そんな状況が加速していくだろうと見てる。

なるほど、難しい社会だなぁ…

今日の調べ物は以上!また明日!