kaitoの日記

自分らしく行こう!

「エヴェレストを登る」とは、どれほどスゴいことなのか

ここ最近、介護の調べ物ばかりだったので、気分をかえて「エベレスト登頂」について調べたことを書いてみようと思う。

きっかけは夢枕獏さんの「神々の山嶺」である。先日上巻を読み終わり、下巻に入ったところなのだが、面白くなってきた。上巻は、登山に関係ない描写も多くて引き伸ばし過ぎではと思ったが、下巻はいよいよエヴェレストに主人公?が入っていく。

そういえば「エヴェレストに登る」というのが、どれほど大変なことなのか、私は知らない。もちろん、物語の途中途中で、8,000メートル超えの登山の過酷さを具体的な描写で語るシーンはあるのだが、全体像として「いくらかかるの?」「期間は?」「チームは?」など、知らないことがたくさんある。

というわけで、調べてみた結果を次にまとめてみた。

  • まず費用について。ざっくり$50,000~$120,000(約730万~1,750万円)以上が目安らしい。たっっっっか!!!!!内訳としては、ネパール政府からの登山許可料、遠征会社のサービス費用、飛行機の運賃、服装・装備代、その他滞在費やトレーニング代などがかかるそうだ。いや、マジすごいね。
  • 次にスケジュール。約2ヶ月程度の期間を要することが多いとのこと。もちろん。天気や登山者のコンディションにも左右される。ながいな~。特に時間がかかるのが「高度順応」のステップらしく、ゆっくり登ったりあえて下ったりして、体を高度に慣れさせる期間が1ヶ月くらいあるらしい。
  • 登山は1人ではできない。登山者以外にもたくさんのスタッフが必要だ。装備の運搬やキャンプ設営の物流を担当する人、食事の提供を担当する人、医療を担当する人、さまざまだ。物流担当には「シェルパ族」というヒマラヤ山脈に住む民族をガイドとして雇うのが一般的なのだそうだ。知識と経験が豊富で、遠征の成功と安全性を大いに高める力をもっている。このようにチームで役割分担するのが普通なのだが、これを全部1人でやるのが「単独登攀」ということで、そのすごさがわかる。いやいや、1人でなんて不可能だ。死ぬぞ。

まとめると、1,000万以上の金を用意し、物流・食事・医療のスタッフを雇い、2ヶ月以上かかるプロジェクトを先導する、というのが「エヴェレストを登頂する」ということなのだ。

これは普通の会社員には絶対できない。物語中でも、登山メンバーが会社を辞める辞めないの話だとか、スポンサーを付けて資金を調達する話などが出てきたが、現実でも妻子持ちの人にはかなり難しいよね。登山したところで栄光があるわけじゃなく、下山したらみんなと同じ現実が待っているわけで、何のインセンティブもないのだ。

いや~まじすごいね。登山にはちょっと憧れの気持ちをもっていたけど、自分は絶対にやれないし、やれないからこそ、別の世界に生きている住人を眺めるようなあこがれがあるんだよね。

今日の調べ物は以上!続きはまた明日