kaitoの日記

自分らしく行こう!

KindleコンテンツをchatGPTに取り込むのは、私的利用であっても違法行為になりそう

Kindleで買った本をchatGPTに読み込ませ、著者と対話するような体験をつくりたい。そう思っていろいろ調べていたのだが、私が考えていた方法だと違法になるらしいということがわかったので、今日はそれについて書いていきたい。

23年9月現在、GPT-4にはHTMLファイルやPDFファイルを読み込むプラグインがある。これを使い、かつkindleファイルをHTMLファイルやPDFファイルに変換することができれば、chatGPTに書籍データを読み込ませることができるはず…なのだが、ググってもまとまった情報が出てこない。仕方なく、ステップバイステップで調べてみることにした。

まずkindleファイルをどうやって手に入れるかだが、これはWindowsKindleアプリをインストールし、そこで書籍データをダウンロードすればよい、と考えた。

Kindleの書籍データはazwファイルとしてPCに保存される。azwファイルが手に入れば、ネット上に他ファイルに変換するツールが転がっているから、それを使えばPDFやEpubファイルに変換することが可能だろう。

問題はazwファイルにはコピーガードがかかっていることだった。いわゆるDRM(デジタル著作権管理)と呼ばれているやつ。私的に利用する限りだったら、コピーガードを外すことは問題ないだろうと思っていたが、調べるとそうではないらしい。

一言でいうと、DRMを解除してコピーする時点でアウトっぽいのだ。

DRMというのは「不正競争防止法」にて規定されていて、DRMを解除するツールやその方法を提供する行為が違法となっている。製造、輸入、販売、提供、いずれも禁止されている。

DRM解除ツールの使用そのものは明確に定められていないっぽいが、製造や配布が禁止されている以上、それを利用してKindleコンテンツのDRMを解除するのは、たとえそれが私的な利用であっても、法的なリスクを伴う可能性が高そうである。

それに加え、「著作権法」でもデジタルコンテンツの利用を規制されているので、これらが組み合わさると、やっぱりDRM解除には触れないほうがいいと判断せざるをえない。

というわけで、DRM解除はやらないほうがいい。もともとやりたかった「著者と対話するような体験」をつくるには、フリーライセンスで提供されているコンテンツを利用したり、書籍データをそのものではなく要約やパラフレーズをつかって実現していくのがよさそうだ。